群馬DP・ザラテ投手が阪神に移籍
(2010年10月30日)
30日に移籍発表記者会見
群馬ダイヤモンドペガサスは、30日に、ロバート・ザラテ投手が阪神タイガースに移籍することを発表し、記者会見を行った。
会見に、阪神タイガースから高野栄一球団本部副本部長、群馬出身の佐野仙好スカウト部長が来高した。
高野副本部長は「ザラテ投手は素質がすばらしく、群馬DPで急成長し、どうしてもほしいと獲得に動いた。水面下でも努力してきた」と獲得について語った。佐野部長は「群馬から阪神に来てくれるのでとても喜んでいる。はやく大阪に慣れてもらい力を発揮してほしい」と期待した。
群馬DPの糸井丈之会長は「7月にオリックスにカラバイヨ選手、今回、ザラテ投手をNPBに輩出できた。一目見た時からザラテ投手にすばらしい素質を感じた。日本で野球を続けていく気持ちも強い。ペガサスの選手として3カ月、断腸の思いだが、ザラテ投手の活躍に大いに期待したい」とあいさつした。
秦真司監督は、「阪神の方が大勢で足しげく通ってくれた。群馬で養ったことを基盤に阪神で活躍してほしい。彼のように腕のしなりを生かした投手はいない。体幹を鍛えれば155キロは出ると、トレーニングしてきた。打者がストレート来るとわかっていても打てない球を投げるのが当面の目標だった。日本の野球人、社会人として指導してきたが、しっかり取り組んでいたと思う。日本の球界を震撼させるような投球を見せてほしい」とこれまでの育成などを振り返った。
ザラテ投手は「このチャンスが得られ、群馬DP、阪神タイガースに感謝している。来日した目的を果たした。群馬DPのトレーニングは厳しいが、居心地が良くチームメイトとうまくやってこられた。群馬のファンは野球が大好きで、気持ちよくプレーができた。日本の野球はスピードがあり、動きが早くて試合に集中しないといけない。チャンピオンシップの最終戦は、自分が投げて勝ちたかった。阪神への移籍は第一印象で決めた。チームが必要とするなら、試合を良い流れに持っていく自信はある。NPBのトップになるのが目標。自分の仕事をすればトップになれると思っている。先発、中継ぎ、ストッパー、どこでもできると思う。一軍で活躍できる日がくれば良いと思う」と記者団に答えた。
ザラテ投手は、1987年生まれ23歳、ベネズエラ出身。左投左打。慎重191cm、体重92kg。ウデセーザースメタ高校-トロントブルージェイズルーキー。今夏から群馬DP。今シーズンの成績は13試合に登板、1勝2敗1S。防御率0・86。