土木建築フェア/工事車両・乗車体験に長い列
(2010年9月20日)
土木工事に関する製品や技術を紹介
19日に土木建築フェアが、もてなし広場で開催された。
高崎市では、高崎市制110周年事業として、公共工事について市民に理解を深めてもらおうと、昨年から準備を行ってきた。高崎土木建築業協同組合に呼びかけたところ、測量、地盤、コンクリート製品、管路、安全施設など、土木・建築に携わる多くの団体の参加が得られ実行委員会が組織された。会場では、土木工事に関する様々な技術や製品が紹介され、来場した市民は興味深く見学していた。土木関係のイベントが行われるのは今回が初めてで、市民の関心の高さに関係者は手応えを感じていた。
工事車両やパトカーなどの展示は、子どもたちに人気で、試乗体験には長い列ができていた。高さ16m(ビルの4階の高さ)まで上がる高所作業車の試乗や、重さ10トンのダンプカーと子ども達の綱引きなどが好評だった。木工の椅子づくりでは、親子で熱心に作業し、完成した作品を満足そうに持ち帰っていった。自分の歩幅で距離を測定する「歩測」体験では、実際の生活の中でも役に立つと関心を集めていた。
信沢卓実行委員長は「参加団体の手作りでイベントを開催した。道路工事などでは、通行の邪魔と迷惑がられているので、市民に理解を深めてほしいと考えている。普段、さわれない工事車両や重機なども体験して、楽しんでほしい」と話している。また高崎市では「快適な市民生活のために道路や上下水道の整備を進めている。こうしたイベントで、道路の下に埋まっているものや、工事に携わる様々な分野の技術を市民にみてもらうことが必要」と考えている。今回の成果を踏まえ、5年おきの周年開催を予定している。