癒しの庭園「ふれあい香りガーデン」が完成/のぞみの園
(2013年9月20日)
地域との交流深め共生社会を
環境省が主催する平成24年度「みどり香るまちづくり企画コンテスト」で最高賞の環境大臣賞を受賞した独立行政法人国立重度知的障害者障害者総合施設のぞみの園に、このほど受賞企画による「ふれあい香りガーデン」が完成し、20日に完成式典が行われた。
この庭園は、園内のぐるりん停留所に近い約330㎡の土地に作られ、植栽に使われた草木がコンテストの副賞として贈られた。洋風の庭園は、「ときめきゾーン」と「癒しゾーン」で構成され、バラ、キンモクセイなど71種161本の樹木、ラベンダー、ローズマリー、カモミールなど118種591株の草が植えられている。園内では、四季折々の草木の香りを楽しむことができる。
のぞみの園の遠藤理事長は「入所する利用者が、バス停で面会に訪れる家族を楽しみに待ったり、帰る家族と別れを惜しみ、別れた後に寂しそうな表情をしている姿を見てきた。家族とゆっくり話しをしたり、心を癒してくれる場所を作りたいと以前から考えていた」と話す。この庭園は「香りでつながる共生社会」をテーマにしており、市民や観音山を訪れた人との交流をはかっていきたいと考えている。
式典では、高崎市の今井環境部長が「福祉施設を身近に感じてもらう意義深い事業。障害者と地域の人との交流が深まることを期待している」と富岡市長のメッセージを紹介した。主催の環境省などからは「公共性の高い空間で多くの人に香りを楽しんでもらう企画が高く評価された」、「癒しの空間で共生社会を作り上げるすばらしい企画」と祝辞が寄せられた。