スタジオを整備し音楽活動の相乗効果狙う
(2013年3月日)
「高崎サウンド創造補助金」
25年度事業で注目されている「高崎サウンド創造補助金」について、1日の高崎市議会一般質問で、高井俊一郎議員がただした。
この事業は、東京など大都市でしか行えないプロ用のレコーディングスタジオをプロミュージシャンに低廉な料金で利用してもらうほか、有望なアマチュアミュージシャンを選抜しプロと同じ環境でレコーディングを行い、高崎から全国、世界に羽ばたけるように育成する。高崎市が名実ともに音楽のあるまちとして、高崎サウンドを発信し、全国から音楽を志す若者が高崎に集うことをめざす。創造活動によって高崎の新たな活力を創出する。
高井議員は、地元のライブハウスや音楽スタジオの経営者から、民業圧迫の不安が上がっていることを指摘し「これまでアングラな文化を支えてきたライブハウスやクラブの経営が厳しくなると懸念している。ライブハウスが無くなるとアーチストが集まる場を失う」と市の考えを求めた。
高崎市は「これまで本市には無かったプロ仕様のレコーディングスタジオで、ライブハウスとしては使用しない。市内のライブハウスやリハーサルスタジオとは別のものと考えている。高崎の知名度や都市イメージが高まり、音楽を志す若者が高崎に集まるようになると、高崎のライブハウスなどでの活動も相乗効果で盛んになると考えている」と答弁した。
高井議員は「ライブハウスの経営者に聞いたところ、彼らは補助金が欲しいわけではなく、自分らのライフスタイルや活動の邪魔をせずに応援してほしいと要望している」と再度、市の考えを求めた。
高崎市は「高崎はボウイやバクチクといった伝説的なバンドを輩出し、また多胡邦夫さんのようなプロデューサーも成功をおさめている。彼らの成功は高崎の多くの音楽関係者、バンド関係者の努力があったからに他ならない。高崎のバンド文化も音楽のあるまち高崎を支えてきた大切な文化の一つ。この事業を通じて高崎のバンド文化を応援したい」と述べた。