ハルヒル記念品「福亀」5千個製作
(2013年2月日)
参加者のおもてなしに榛名地区の力を結集
5月18日(土)、19日(日)に行われる「第1回榛名山ヒルクライムin高崎」の記念品として参加者に配布する「福亀」の製作が、交通安全や幸福の願いをこめて、榛名地域で行われており、このほど予定していた5千個の製作が、ほぼ終了した。現在、完成した「福亀」の袋詰めが行われており、一両日中には完了する見込みという。
この「福亀」は、上室田町の斎藤民男さんが稲わら細工として取り組んできたもので、自家で栽培している古代米を使い、7、8年をかけてきれいな亀の形になるよう技術を研究してきた。
榛名山ヒルクライムの開催にあたって、地域ならではの記念品を考え、斎藤さんの指導で昨秋から製作を準備してきた。元旦に榛名神社で70個を販売したところ、すぐに完売したことで、手応えを感じた。
「5千個という数に驚いたが、必ず成功できると思いました」と斎藤さんは話す。製作は、榛名地域婦人会(会員165人)が担当し、年明けから榛名支所内に作業場所を設け、斎藤さんの講習を受けて作業に取り組んだ。「最初は半日かかって、やっと一つ作れる程度で、しかも形がふぞろいだった」と婦人会長の清水昭子(てるこ)さんは振り返る。
毎週、月・水・金曜日の午前10時から午後3時が活動日で、毎回20人から30人の会員が作業を手伝った。亀の甲羅の部分をきれいに整えるのが難しかったが、次第に熟達し、形の良い「福亀」が量産できるようになったそうだ。作業に熱が入り、材料を家に持ち帰り、寝食を忘れて作業を行う人も少なくなかったそうだ。
「これほど早く5千個ができるとは思わなかった。みんなの力がまとまれば、大きな力になることを、心から強く感じました」と清水さんは強調する。
一つひとつ袋に詰めながら、亀の形をチェックし、「形の悪いものは作り直しです。榛名地域のプライドをかけて作っています」と、婦人会員の一人は笑顔を見せる。
榛名支所では、「榛名山ヒルクライムを盛り上げようと、地域の知恵と力が集まっています。まちづくりの力にもつながり、本当にありがたいと思います」と話している。
完成した5千個の福亀は、榛名神社で祈祷を受け、5月の開催を待つ。