生活保護の申請者/失業や解雇が半数に
(2012年3月27日)
働き盛りの自立を支援
雇用の悪化による失業や解雇で、生活保護を申請する人が年々増加している。
平成19年度の高崎市の生活保護申請件数は211件で、決定件数は202件、このうち失業・解雇によるものは25件で、全体の12%だった。平成20年度の申請件数は319件で、決定件数は298件、失業・解雇によるものは78件で、全体の26%。平成21年度の申請件数は584件で、決定件数は551件、失業・解雇によるものは250件で、全体の45%。
平成22年度の申請件数は502件で、決定件数は479件、失業・解雇によるものは230件で、全体の48%と比率が上がっている。失業や解雇によって生活保護を申請する人は、30代から50代の働き盛りが多くなっている。
高崎市では、生活保護世帯の就労支援に力を入れ、労働能力のある人の自立に取り組んでいるが、スタッフの人員が不足し、自立支援が十分に行えない現状もあるという。中には、労働意欲を失っている人もおり、高崎市では、独自に労働意欲向上プログラムを実施し、ハローワークとも連携している。こうした支援により、平成23年度は11人の自立がはかれたという。