高崎映画祭/受賞者が喜びの声
(2012年3月26日)
「本当にうれしい」と西島さんら
第26回高崎映画祭授賞式が25日に高崎市文化会館で行われた。
「サウダーヂ」で最優秀作品賞の富田克也監督、空族・相澤虎之助さん、キャストの田我流さん、「軽蔑」で最優秀監督賞の廣木隆一監督、最優秀主演女優賞の鈴木杏さん、「CUT」で特別賞のアミール・ナデリ監督、最優秀主演男優賞の西島秀俊さん、東京公園で最優秀助演女優賞の榮倉奈々さん、「マイ・バック・ページ」で最優秀助演男優賞の古舘寛治さん、「奇跡」で最優秀新人男優賞の前田航基さん、前田旺志郎さん、最優秀新人女優賞の内田伽羅さん、「エンディングノート」で若手監督グランプリの砂田麻美監督が出席した。
「劇場版神聖かまってちゃんロックンロールは鳴り止やまないっ」で若手グランプリの入江悠監督、「軽蔑」で最優秀主演男優賞の高良健吾さんは代理が出席した。
富田監督は「前作『国道20号線』を高崎映画祭で上映してもらいました。高崎映画祭は地元の人たちが大きな力の影響を受けることなく、自分たちで判断し、自分たちで観たい映画を招待し、自分たちで観る産地直送の映画祭だと思います。サウダージも実際に生きる生活者の人々にそのまま出ていただき、制作者もその一員となった産地直送の映画で、つながっていると思います」、
西島秀俊さんは「6年前に帰郷という、ぼくにとって大事な一本で高崎映画祭の賞をいただきました。今ここに立って皆さんにお会いできて本当にうれしいです。今回特別賞で、監督、制作スタッフ、キャストのスタッフ全員に賞をいただけたことが本当にうれしいです。この賞をいただけたのは、現場のスタッフ、キャストの皆さんのおかげです」、鈴木杏さんは「生まれて初めての主演女優賞です。うれしい気持ちと身が引き締まるが入り混じっています。いただいた賞に恥じることのないように努力してがんばっていきたいと思います」など、それぞれ受賞の喜びを語った。
高崎映画祭の松浦幸雄運営委員長は「映画を愛する皆さんの力強い応援で続けてこられました」、高崎市の富岡市長は「若い力を中心とした市民主体の映画祭として全国に知られるようになりました。高崎は市民の文化力が高い水準にあり、映画や音楽といった芸術の魅力が人を引き付けると思います」とあいさつした。
高崎映画祭名物の高崎だるまが記念品として受賞者に手渡されると、アミール・ナデリ監督は頭上に高く掲げて、来場者の拍手に応えた。