出荷自粛の乾しいたけ焼却処分に
(2012年2月20日)
今後のしいたけ生産にも大きな打撃
昨年12月5日に、国の暫定規制値500ベクレルを超える1433ベクレルの放射性物質濃度が検出されたために出荷自粛となっていた、高崎市内の「乾しいたけ」が、焼却処分される方向となった。
榛名地域については、2月15日に、出荷自粛となっていた約5トン(金額にして約2千万円)を高浜クリーンセンターに搬入した。他の地域の「乾しいたけ」についても、同様に処分される見通し。焼却に伴う、焼却灰への放射性物質の影響は問題ないと考えられている。
先月末までに、群馬県は、出荷自粛の「乾しいたけ」について、一般廃棄物として焼却等で処分する方向を市内の生産者に説明した。
生産者は、処分した「乾しいたけ」の損害について、東京電力に対し、賠償請求手続きを進めていく。 国の基準値が定まらない中、しいたけ生産では、原木や栽培する森林の中の「ほだ場」の放射線量などの課題を抱え、生産者からは、しいたけ栽培への継続について、強い不安の声が上がっている。