市民の支え合いで福祉のまちづくり
(2012年2月20日)
たかさき市民福祉大会
第34回「たかさき市民福祉大会」が、19日に高崎市文化会館で行われた。この大会は、福祉のまちづくりを推進していくことを目的に開催され、ボランティア顕彰と社会福祉事業功労者表彰を行っている。
富岡市長は、あいさつの中で「福祉施策が最優先と考えており、安心して暮らせるまちづくりが最終目標。防災では地域のつながりを大切にする仕組みを洗い直したい」と今後の福祉行政について考えを述べた。高崎市社会福祉協議会の中島英明会長は「大震災でボランティア活動が注目されている。日常的な活動が大切であり、市民の先導役として活躍してほしい」と受賞者に期待したい。
また「誰もが安心して生きがいのある生活を送れるよう、市民一人ひとりが共に支えあい、全力で取り組もう」とうたった大会宣言を採択した。
記念の講演では、災害危機管理アドバイザーなどを務める和田隆昌さんが「大地震から家族を救う方法」と題し、実践的で身近な防災対策について説明した。阪神淡路大震災、東日本大震災の教訓から、たんすなど家具の転倒による危険性や、楽観的な判断による逃げ遅れなどの例が示された。和田さんは「防災意識はすぐに薄れてしまう」と、家庭や地域で取り組みを継続していくことの大切さを強調した。