マーチングステージに南相馬の子どもたちを招く
(2012年2月13日)
TTL(右)から南相馬の子どもたちに高崎だるまが贈られた
南相馬市H-Seeds
TTL
フィナーレの合同演奏
マーチングフェス「ステージドリルショー」
第22回高崎マーチングフェスティバル「ステージドリルショー」が11日に群馬音楽センターで開催された。
高崎テクニカルリーダーズ(TTL)、高崎市立長野郷中学校、高崎市立塚沢中学校、県立高崎商業高校マーチングマーキューリーズ、東京農業大学第二高校が出演、ゲストにALSOK女子儀仗隊ビバーチェ、福島県南相馬市の原町第一小学校「H-Seeds」、サックス奏者のオリタ・ノボッタさんを招き、来場者を楽しませた。
出演者はステージいっぱいにマーチングの魅力を表現し、統率のとれた華麗な演技で観客を魅了した。
ゲストバンド「H-Seeds」の子どもたちは、大震災による原発事故の影響で6都県に分かれて避難生活を送っており、一度は活動が途絶えたが、マーチングへの情熱で再結成された。バンド名は、ふるさと「原町(H)」の種(Seeds)となって、未来へ進んでいこうという気持ちが込められている。全員が一緒に練習できないため、携帯電話やインターネットを使って演奏を確認した。H-Seedsは、1月に行われたマーチングコンテスト東北大会で金賞となり、全国大会に出場する。
この日のステージでは、音楽にみんなの気持ちと希望を乗せ、感謝の気持ちが届くようにと力一杯の演奏が披露され、会場は感動にあふれた。演奏後は「高崎で、また一つになれました」と笑顔を見せていた。TTLのメンバーから、記念の高崎だるまが贈られ友情を交わした。また、南相馬市から集団避難を受け入れた片品村の人たちも、H-Seedsを応援しようと、音楽センターにかけつけた。
コンサートの翌日は、当初、観光の予定だったが、H-Seedsの子どもたちから「みんなで練習をしたい」と強く希望されたため、高崎マーチングフェスティバル協会は、高崎市内の小学校体育館を借りて提供した。