共通駐車券にかわる新たな仕組みを模索/高崎商店街連盟
(2011年2月5日)
3月末発券停止。使用期限は6月30日(木)まで
高崎商店街連盟は、1月7日、共通駐車券事業の廃止を決定し、関係機関に報告を行った。駐車券発券は、3月31日をもって停止、使用期限は6月30日(木)まで。
共通駐車券の利用は、高崎駐車場連盟に加盟している有人の駐車場でしか行えないが、近年、無人のコインパーキングが増えたこと、駐車料金が全体的に下がってきたこと、同駐車場連盟に加盟している駐車場が少なくなってきたことなどで、現代の駐車場事情にそぐわないのではないか、という意見が上がっていた。3年ほど前から同連盟の中で議論が行われ、今回の結論に至った。
同商店街連盟の代表幹事・堀米正一氏は「発足当時は先進的であったこのシステムも、時代の流れにそぐわなくなり、役割を終えた。今回の件は、発展的解消と考えています」と語った。
今後は、新しい駐車場のシステム作りを模索する段階に入る。公営駐車場で発行されている回数券を商店街があらかじめ購入し、買い物客に配るなど、現行の制度を利用、検証し、客の利用数などの統計をとり、加盟している個々の商店街、高崎駐車場協会、高崎商工会議所、高崎市と協力し、時代に沿った新システムを作り出す基盤づくりを行う予定。
同駐車券は、買い物客が車を利用するようになったのに伴い、商店街の顧客吸引力を強化するために昭和60年4月に同事業を決議した。連盟加盟店は、駐車券を自店利用客に配布。客が駐車場で精算したあとに集金をする後払い方式を採用した。この方式を採用したのは、同連盟が全国で初めて。全国から視察者が訪れることが多くあった。