岩崎宏美と群響が共演/魅了された2時間
(2010年10月29日)
高崎音楽祭・ヒット曲の数々をシンフォニーのアレンジにのせて
10月28日、群馬音楽センターで、高崎音楽祭・岩崎宏美 with 群馬交響楽団/シンフォニックコンサートが行われた。高崎市・プルゼニ市姉妹都市提携20周年記念の意義も込め、チェコをテーマに構成された。
今年、デビュー35周年の岩崎は、その記念とチェコ親善大使の務めを果たすために、ドボルジャークホールでオーケストラをバックにコンサートを行う予定。群馬交響楽団との共演はそれに先立つもので、今回のコンサートを楽しみにしていたという。
コンサートは、鈴木織衛の指揮のもと、交響詩「モルダウ」/スメタナの演奏で始まった。岩崎は2曲目から登場。「ロマンス」「思秋期」「好きにならずにいられない」などのヒット曲を、群響が奏でるシンフォニーのアレンジにのせて大人の女性らしくしっとりと歌い上げた。
中盤には、プラハ出身の群馬交響楽団第一フルート奏者、パヴェル・フォルティンが、登場。チェコという共通テーマを3人で和気藹々と語りあったあとに「アンダンテハ長調/W.モーツァルト」を披露した。
岩崎は「自分が辛かった時、歌がなかったら生きてこられなかった。皆さんも歌で元気になってほしい」と「マドンナたちのララバイ」でコンサートを締めくくった。
当日はあいにくの雨天であったが、会場はほぼ満席。テンポのよいトークとロマンチックな歌と演奏に、魅了された2時間となった。