空間線量率・セシウム沈着量のマップを公表
(2012年10月4日)
文科省第5次航空機モニタリング
群馬県は、福島第一原発事故による放射性物質の影響変化について、文部科学省の航空機モニタリング測定結果を示した。
今回の調査は、福島第一原子力発電所から80km圏外は平成24年4月2日から平成24年5月7日、80km圏内は6月22日から6月28日に調査され、地表面から高さ1mの空間線量率、地表面への放射性セシウムの沈着量が測定された。
福島第一原子力発電所から80km圏内では、前回の平成23年11月の結果に比べ、空間線量率が約23%減衰していることが確認された。
群馬県では、群馬県を含む80km圏外では、一部の地域で積雪があったため、正確な数値評価はできないが、空間線量率の減衰傾向が認められるとしている。
前回調査から今回調査まで、8カ月弱の期間における放射性セシウムの物理的減衰に伴う空間線量率の減少は約14%であることから、福島第一原子力発電所から80km圏内における空間線量率の減少傾向は、放射性セシウムの物理的減衰に伴う空間線量率の減少よりも大きいことが確認された。文科省では降雨等の自然環境の影響の他、飛行軌跡、高度の違い等、測定に伴う影響も考えられることから、今後も継続的に航空機モニタリングを実施していくことが必要としている。
地図上の白い部分は、積雪のため計測できなかったエリア。