墓地需要の増加で八幡霊園拡張へ
(2012年7月11日)
向こう20年間で2700区画が不足と推計
高崎市は、市民の墓地需要が今後、大きく増加し、墓所が不足することが見込まれるため、市営八幡霊園を拡張する方針を示した。高崎市は、これまで八幡霊園の拡張は凍結していた。
八幡霊園は現在、面積32・7ヘクタールで、9140基の墓所がある。空き墓地の状況は、平成18年度から23年度は、毎年度20基から30基で、応募者は、平成18年度は34人で倍率は1・2倍、23年度88人で3・8倍になっている。今年度は27基の空きに対し3倍の89人の応募があった。
死亡人口などから高崎市が算出した推計では、八幡霊園の空き墓所応募者は毎年増加し、平成44年には220人が見込まれ、24年度から44年度まで累計では3200人程度に及ぶ。
一方、44年までの空き墓所の見込みは累計で500基程度、2700区画の墓所が不足することが予想される。
富岡市長は「市民需要は今後も継続し、墓地不足が見込まれることから、墓地を確保して市民の要望に応える必要がある。新たな墓所設置は難しいことから、八幡霊園を拡張整備することが最も適当であり、必要となる墓地を供給したい」と考えを示し、八幡霊園を拡張していく考えを示した。