南相馬の母の愛届く。郷土料理と唄にのせて
(2011年4月12日)
避難者と交流「集まろうたかさき」開催
11日、東日本大震災がきっかけで、来県した人たちと交流するためのイベントが行われた。田町のすもの食堂では、南相馬市の人たち7名による、かつおの焼付け、ほっき飯など全10品がバイキング形式により有料で振る舞われた。食事をしながら、群馬の人と食事を作った人たちが歓談。群馬では珍しい食材の調理の仕方など、食についての話を中心にもりあがっていた。
南相馬市出身の岩橋シゲヨさんによる、民謡も披露された。その歌声に感銘し、会場では涙する人の姿も見られた。その後、高崎一般市民の案内により、南相馬市の人たちの市街地散策および、買い物ツアーが行われた。少林山、観音山、高崎公園などを散策。夕方からは田町屋台通り中山道恋文横丁で、群馬の料理を味わいながら懇親会を行い、群馬出身のアーティスト三善香里さん、保坂修平さんによる無料ジャズライブが行われた。
このイベントは、高崎市内の有志・高崎遊芸社が、被災者との地域間交流のため行ったもの。南相馬の人たちに労働してもらい、対価として地域通貨(金券)を渡し、それにより、屋台での食事を楽しんでもらう。代表の亀田慎也さんは「自粛、萎縮ムードは我々だけでなく、被災者の人たちにとっても心理的に辛いもの。できることをできるだけ始めようと思う。」と語った。