新人の清水氏トップ当選/群馬県議選
(2011年4月11日)
だるまに目を入れる清水真人氏
伊藤氏が返り咲き、石川氏届かず
10日の群馬県議会選で、高崎市選挙区は、9議席を10人で争った。高崎市の投票数は、男性7万1746票、女性7万7139票、合計14万8885票、投票率は50・09%となり、群馬県の投票率49・08%をやや上回った。
午後7時過ぎには、各候補者の選挙事務所に支援者が集まり始め、テレビ報道を見ながら開票結果を待った。県内の開票が進み、当落が報道されるなかで、高崎市の結果がなかなか示されず、集まった支持者はじっと一報を待った。
午後10時過ぎ、上小塙町の清水真人氏(自民)の事務所では、選対から「トップだ」の声が上がると、場内は支持者の歓声で包まれた。清水氏は高崎市議から今回の選挙で県議に打って出た。「自分でも信じられない。自民党にとっても政権交代への第一歩だと思っている。亡くなられた小林義康先生の議席を守れた。公約に掲げた政策を実行していきたい」と涙を浮かべながら支援者に頭を下げた。
前回、議席を失い捲土重来をかけた伊藤祐司氏(共産)は「街頭演説を徹底して行い、政策を訴えた。手応えがあった。災害に強いまちづくり、福祉を前進させたい」と述べ、支持者と喜びの握手を交わした。
今回の選挙では、合併後の吉井町を加えた新選挙区で、現職、元職、新人がしのぎを削ったが、大震災の自粛ムードで思うような戦いが展開できなかった面もあった。民主政権への世論や投票率の低下などもあり、石川貴夫氏(民主)が前回よりも5千票を減らし、涙を飲んだ。
【高崎市選挙区開票結果】
- 清水真人(自民・新・36歳) 2万1683票
- 橋爪洋介(自民・現・43歳) 1万7043票
- 福重隆浩(公明・現・48歳)1万6707票
- 岸善一郎(自民・新・61歳)1万6526票
- 後藤克己(民主・現・37歳)1万4624票
- 関根圀男(自民・現・64歳)1万3739票
- 桂川孝子(自民・新・47歳)1万2579票
- 伊藤祐司(共産・元・53歳)1万2439票
- 角倉邦良(無所属・現・50歳)1万1065票
- 石川貴夫(民主・現・32歳) 9854票