第82回「高崎えびす講市」大にぎわい
(2010年11月22日)
110mロールケーキや販売甲子園も吸引力に
第82回「高崎えびす講市」が19日から21日まで、中心商店街で行われた。えびす講市は、小売業者がお客様に報恩感謝の気持ちで日ごろのご愛顧にこたえ、商圏の拡大やまちなかの活性化を目的に開催されている。廉売とともに、近年ではファミリー客も幅広く楽しめるイベントも数多く開催されている。20日、21日は小春日和となり、商店街終日にぎわった。
20日は、高崎市制110周年を記念した「110mのロールケーキ」づくりが中部名店街さやもーると中央銀座で行われた。ロールケーキづくりには150人が参加し、市内ケーキショップの職人さんたちの指導を受けながらスポンジケーキを丸め、生クリームをヘラで伸ばして仕上げるなど、楽しく作業を行った。
このロールケーキづくりに使用したスポンジケーキは300枚以上で、市内のケーキショップが分担して焼いたもの。卵はあわせて千個使ったのではないかと言う。2年前に25mのケーキづくりから始まり、えびす講の開催80回を記念し80mのロールケーキとなり、今回は110mと回を追って長くなっている。完成した110mのケーキは切り分けて参加者、来場者3千人にふるまわれた。
松浦市長も訪れ「準備には大変なご苦労があったと思うが、創意工夫を重ねたインパクトのあるイベントになった」とあいさつした。
県内の高校生がオリジナル商品を考案して、えびす講の来場者に販売する「熱血!高校生販売甲子園」は、今年で3回目となり、前回よりも2校多い11校が参加し、20日、21日に行われた。高崎経済大学の学生が実行委員会を組織し、準備してきた。会場となった大手前通りは、各校のテントが並び、来街者に販売する元気な声が響いた。開会式で小川副市長は「高校生の汗と努力で、甲子園のような感動を与えてくれると思う。高崎発、全国規模のイベントになると確信している」とあいさつした。
2日間の販売合戦の結果、尾瀬特産の花豆を使ったパンとお菓子を販売した尾瀬高校が優勝し、第1回から3連覇となった。閉会式で高崎商工会議所の綱島信夫副会頭は「各校とも優劣つけがたく、ほとんど差は無かった。群馬県には、こんなにおいしいものがあったと、えびす講のお客様に知ってもらうことができた。来年も多くの学校に参加してほしい」と講評した。高経大3年の友光亮太実行委員長は、「高校生の若い力を全国に発信したいと2月から準備をしてきた。開催して本当に良かったと思っている」と、大成功に涙を浮かべていた。