指定管理「仕様書にないこと」どうする?
(2013年7月19日)
サービスのバラツキ是正、柔軟な運用も必要
17日の高崎市議会総務教育常任委員会で、高橋美奈雄議員が、金古運動広場の運営について「オープン当初から利用者、市民から苦情が出ており、早く対処してほしい」と要望があった。
金古運動広場は、軟式野球場、少年野球場、レクリエーション広場などがあり、地域スポーツの拠点施設として昨年9月にオープンした。民間企業が指定管理者に指定されている。
高橋議員は、少年野球での利用を例に上げ、市内の他のスポーツ施設と同様のサービス水準を期待していたが「仕様書にないのでできない」という管理スタッフの対応に、利用者が困惑したり、怒ったりしていることを指摘した。
高崎市は「指定管理の仕様書に書いてないものはできない。今後の協議で解決できるものは改善していきたい」と答弁した。
高橋議員は「全てのことを仕様書に列挙することはできないだろう。他の施設では、仕様書にないが、利用者サービスとして配慮している。利用者にとっては同じ高崎市の施設なので、同じサービス水準にしてほしい。スポーツを通じた子どもたちの健全育成なのだから、子どもたちに影響が出ないように対処してほしいと思う」と話している。
高橋議員は、具体的には、グラウンドのライン引きなどを上げたが、一般的には球場サービスのオプションとして対応は様々で、金古運動広場では仕様書にないので指定管理者は行っていない。同じ規模の球場の運用では、ライン引き無し、第一試合の前に1回行うなど様々な例があり、契約に関わる事項といえそうだ。野球のグラウンド規定やきれいな直線で引くことなど、技術的な課題も含む。
また周辺住民との取り決めなどもあり、会場使用の柔軟さも、指定管理者の一存で判断できないこともある。指定管理者は施設整備や利用者との交流に情熱を持っており、高橋議員も利用者に対する心遣いを望んでいるようだ。