既存施設の課題洗い出し/集客力のある都市施設を
(2012年11月15日)
新体育館基本計画の素案まとまる
高崎市は、14日の高崎市議会都市集客施設調査特別委員会で、新体育館基本計画素案を報告した。
高崎市は、高崎駅東口の都市集客施設建設に先行し、老朽化した中央体育館を高崎駅西口南のニップン跡地に建て替える計画を進めており、体育関係者などによる市民懇談会の意見を聞きながら計画策定を行っている。
今回示された素案では、中央体育館や浜川体育館など市内体育館の利用状況が高い一方、設備が大きな大会を開催するには不十分なことや駐車場不足などの課題が検討され、新体育館に盛り込む基本的な考え方が示された。
新体育館は、全国大会や国際大会を開催できる施設とし、スポーツを通じて全国から高崎に人が集まる都市施設として位置づけられた。プロスポーツを含め室内競技の公式基準に対応した仕様としていく。一流選手の試合が観戦でき、市民、子どもたちに夢や希望を与え、エキサイティングな空間を作り出す体育館をめざす。これまで高崎市の中体連や高校総体などにおいても会場の分散を余儀なくされていた状況の解決をはかり、高崎市のスポーツ活動を発展させ、高崎市ににぎわいをもたらす施設にしていく。
メインアリーナは、バスケットボールの公式コート4面、天井高は吊り下げ設備も含め15m以上、観客席3000席。サブアリーナはバスケットボールの公式コート1面、観客席100席から200席。武道場は柔道場と剣道場を予定し、それぞれ観覧スペースを設ける。他に、多目的室、ウェイトリフティング室、控え室、シャワー室、器具庫など利便性の高い附帯施設を充実させる。
駐車場は、敷地内に200台を想定し、城南球場、城南競技場と連携させるとともに、中心市街地の駐車場利用を促進し、まちなかへの回遊性をはかっていく。
特別委員会では、高崎駅西口から新体育館までのアクセス経路の整備や、周辺地域の振興策などが要望された。
用地取得については、ニップンと高崎市の間で申し合わせが行われており、今年度内に売買契約を議会にはかる予定。