景観は「まちの品格」/景観まちづくり講演会
(2011年10月20日)
日本橋再生の事例からまちづくりを学ぶ
高崎シティギャラリーコアホールで、18日に、第16回「高崎景観まちづくり講演会」が行われた。三井不動産株式会社の中川俊広さんが、「残しながら、蘇らせながら、つくっていく」をテーマに、日本橋の再生計画について講演し、満場の来場者を集めた。
集客力の低下に危機感を持った日本橋では、三井本館を核に「こころとわざ」をテーマにした再開発が行われ、歴史と文化の魅力があふれる新しいまちに生まれ変わった。中川さんは、「情報を発信しないまちに人はこない。再開発には長い時間がかかる。まちのポテンシャルを上げながら開発計画を作ることが大切だ」と話し、地域の歴史や文化をふまえたまちづくりの大切さを強調した。また、「まちづくりは道づくりでもある。道が広がると通りがさびれる」と話し、通りの雰囲気づくりと道路についても、日本橋の事例を示した。
富岡市長は、あいさつで「今、保存しないと永久にもとに戻せないまちなみがあり、危機感を持っている。緑豊かで落ち着いた景観のまちにしていくため、皆さんの意見を聞いて進めていきたい」と述べた。
ミニコンサートでは、ジャズトランペッターの佐々木大輔さんがトリオで演奏し、スタンダードジャズの名曲で来場者を楽しませた。