ジョウモウ大学/オープンキャンパス開催
(2011年2月21日)
学びを通し人と人を繋げる。学生登録は4月下旬以降
2月19日に石原町の慈眼院でジョウモウ大学 オープンキャンパスが開催された。組織や事業の概要についてのプレセンテーションが行われ、市民主体のまちづくりや市民大学事業の意義などについての説明が行われた。同大学開校準備室事務局長の橋爪光年さんは「この大学は、学びを通し人と人を繋げることがミッションです。そのことで、潜在的にある群馬の魅力を発掘し、まちが元気になってもらいたい」と話した。参加人数は約70名。会場は参加者で埋め尽くされ、前橋市や中之条町など、高崎在住以外の人たちの姿も多く見られ、積極的に質問が行われていた。
その後、ゲストとして、ランドスケープデザイナーで株式会社studio―L代表取締役の山崎亮氏により、講演が行われ、地域密着型の生涯学習と新しいコミュニティづくりが人やまちを動かすきっかけになるためにいかに必要かが語られた。また、ミニ授業も行われた。伊勢崎の飲食店「ほのじ」店主である堀澤宏之さんが、おいしい野菜の味わい方をレクチャー。国府白菜を題材に講義、試食を行った。
同大学は生涯学習を推進するための機関。単に学ぶ場としてだけでなく、顔の見える、リアルな繋がりを増やすために、同大学事務局長の橋爪光年さんら数人の有志が立ち上がった。思いに賛同する人を集めようと、1軒1軒知人の家を回って歩いたという。現在の立ち上げメンバーは約20人。20代後半から30代のスタッフが多いが、高崎経済大学の教授や学生も加わっている。
校舎はなく、授業が行われるのは、高崎だけでなく、群馬県一円。カフェや公民館、農園、図書館、駅など様々な場所を想定している。授業料は教材などの実費以外徴収しない方針。1つの授業はコミュニケーションがとれることが前提となるので、少人数にする予定。大学への参加は学生登録を行い授業を受けるほか、教員になる、ボランティアスタッフになる、資金面でサポートする、教室となる場所を提供する方法がある。授業は毎月第3土曜日に行うのが基本。事務局は今後NPO法人の申請を行い、学生登録は4月下旬以降開始、第1回の授業は7月23日を予定している。