新しい斎場の建設へ/平成27年4月供用開始予定
(2011年2月18日)
利用しやすい施設を計画。将来需要も考慮
高崎市は、新斎場を建設するため、基本構想の骨子をこのほどまとめた。
寺尾町にある現在の斎場は昭和55年に建設され築30年以上が経過して老朽化しており、建物の構造や設備などが現在の市民ニーズに対応しきれないことから、早期建て替えが求められていた。新しい斎場は、現在の斎場の北側の高台の駐車場用地(農大二高の仮設野球グラウンド)に建設する計画で、平成27年4月に供用開始する予定。
利用に支障をきたさないよう、現在の施設を稼働させながら、平行して建設を行う。火葬炉は、集中する日の需要が約24件見込まれることから、12基設置し1日に2回転の運転を行う。20年後に火葬件数が最も多くなると想定されることから、将来に備え、2基分の増設スペースを確保し、最大14基まで増設できるようにする。その後は、炉の耐用年数に応じて、炉数を縮小する。
式場は、180人を収容する大式場と、60人を収容する小式場が計画され、通夜室や控え室、待合室など、葬儀、告別式の規模にあわせた利用を可能とする。50人程度の座席の待合いロビーで、利用者の時間調整や混雑時の対応をできるようにする。駐車場も再整備し、親族・会葬者用に300台、マイクロバス12台、大型バス2台のスペースなどを確保する。
新しい斎場については、亡くなった方へ、最後のお別れを行う遺族や会葬者の心情に配慮し、厳粛で静寂な空間にするとともに高崎市の習慣にあった施設にしていく方針。また、観音山の自然に調和する外観にし、最新の技術を採用した火葬炉設備や、太陽光発電なども導入し、省エネルギーや、環境へ配慮した施設にする考え。事業費は40億円から48億円で、合併特例債と一般財源で措置する計画。