大切な文化財を守るために/文化財防火デー
(2011年1月27日)
かみつけ里の博物館で消防訓練
高崎市は、1月26日の「文化財防火デー」に伴い、かみつけの里博物館で消防訓練を行った。
訓練には、高崎市消防局、高崎市消防団群馬方面隊、高崎市女性防火クラブ、高崎市教育委員会文化財保護課、かみつけの里博物館職員の120人が参加した。かみつけの里博物館には、国指定重要文化財の「上野国保渡田薬師塚古墳出土品」、県指定重要文化財の「保渡田Ⅶ遺跡出土品」、櫻井家旧蔵「高崎城絵図並びに文書」、市指定重要文化財の「中林遺跡出土子持勾玉」、「村東Ⅱ遺跡出土子持勾玉」が収蔵されており、火災から貴重な文化財を守るために、訓練を実施した。
訓練には、消防車両8台が出動し、博物館職員が文化財を館外に運び出した後、消火のための放水が行われた。高崎市消防局では「貴重な文化財を守り、後世に伝える義務がある。災害の時にどういう行動をしたらいいか、訓練で再認識できた。一人ひとりが文化財を守る気持ちで災害に備えてほしい」と話している。