高崎市総合保健センター施設内容詳細が明らかに
(2011年3月23日)
高崎市は、3月23日、高崎市総合保健センターの施設見学会を報道関係に対して行った。
施設の敷地面積は1万2469.98平方メートル、本棟の述床面積2万557.3平方メートル、駐車場棟の述床面積1万1752平方メートル。建設費は約85億円。全館バリアフリー対応で、1~4階には吹き抜けを設けた開放感のある建物。屋上には、シースルーの太陽光パネルと通常のパネルが設置され、合わせて30キロワットの発電が可能。とっさの停電に備え、無停電装置も完備されている。
図書館は明るく、開放的なイメージで、「本に囲まれた図書館」がコンセプト。窓際に配置された閲覧席の周りにも本が陳列される予定だ。約40万点の書籍が収蔵できる自動書架が設置され、開架と合わせ、70万点の収蔵が可能。書籍には、すべてICタグが付けられ、無人貸し出しできる自動貸し出し器が5台容易されている。
保健所に関しては、中核市移行にともない、今まで行っていた業務に加え、県から委譲された業務も加わる。高崎市保健所では「委譲により、流通の拠点性、ウメやナシなどはじめとする、多様な農作物の産地である高崎市の特徴をふまえた機能など、より本市の実情に沿った機能が備わる」と話している。
1階=こども検診センター、高崎市夜間急病診療所、高崎市休日応急歯科診療所。同検診センターは、待合スペースでこどもたちが遊べるような空間を中央に配置。授乳室、や講義が受けられるエリアが多く設けられている。同救急診療所は、外から直接入れるよう動線を区切り、感染防止対策をとっている。小児科、内科、各1名が常勤。同歯科診療所は、立体的に撮影できるレントゲン撮影器が装備されている。
2階=健康検診センター、施設共用会議室。同検診センターは、成人の特定検診を行うスペース。スペースが広くなり、一度に数種類の検診が受診可能になるために、今まで以上に利便性がよくなる。検診の受診率の向上を期待している。2階の施設共用会議室は3室。定員80名のものが2部屋、250名のものが1部屋。250名収容できる会議室は天井高約7メートルの開放的な空間。どの部屋もプロジェクターが用意されている。
3階=高崎地域医療センター、高崎市医師会、高崎歯科医療センター、高崎市歯科医師会、高崎市薬剤師会、施設共用会議室。1部屋ある会議室以外は、高崎市が各団体に賃貸する形をとっている。
4階=高崎市医療保健部(高崎市保健所)。病理検査室、微生物検査室、理化学検査室、微生物検査室などが設置され、牛肉などの食肉の検査、食品の検査、ウィルスの検査などが行われる。食肉の病理検査場は、先駆けて中核市となった前橋市にはない機能。と畜場が榛名にあるため、本市保健所には設置されることになった。
5階=一般図書スペース、児童書スペース、地域資料・参考図書スペース、公開書庫。児童スペース専用のトイレや読み聞かせコーナーもある。公開書庫は、旧図書館で書庫にしまわれていた書籍も、なるべく手にとってもらおうと設けたスペース。雑誌、新聞スペースは書棚の高さも低めでゆったりできるよう配慮してある。閲覧席は窓際のため、足もとには、冷え対策のヒーターが設けられている。
6階=視聴覚スペース、多目的室、学習室、行政・地域資料保存庫、図書館事務室。102席収容可能な学習室を設置。一部インターネットが使える席もあり、利用者のパソコン持込も可能になる(インターネット不可)。飲食可能な休憩スペースも設けられ、CD、DVD視聴コーナーも広くスペースがとられている。