たかさき町知るべ

常盤町(ときわちょう)

たかさき町知るべ:常盤町(ときわちょう)

 烏川の左岸際、旧高崎城の北西下に位置している町で、北は歌川町、西は並榎町と対岸の下豊岡町、八千代町、南は高松町、東は赤坂町と柳川町になっている。


 この町は正徳元年(一七一一)に町として誕生した。城内には名木「露の松」があり、初代城主井伊直政は、この地を、この城を「松ヶ崎」としたいと考えたくらいである。町名の「常盤」は、この地が城内に続くところにあることと、城の名木の松の常盤(常緑)とからこの名がつけられた。


 成立当時のこの町は、道の両側に家が建てこんでいたが、享保年間の火災以後は、片側だけ家を建て、南側は火に強いからたちを植え垣根とした。町の北方、赤坂を下ったところ、以前常盤町交番があったところには、藩の木戸が設けられていた。中山道を下って、板鼻から高崎領に入り、碓氷川を渡って下並榎村から赤坂村を経てこの木戸に至ると、ここから高崎の宿であった。江戸時代には茶店が軒を連ねるようにあったと伝えられている。


 町内には、旧市街地では一番古い歴史をもつ中央小学校がある。その前身は「高崎学校」といった。中央小の古い校歌の一節に「松の常盤の色深く」があった。また、高崎倉庫の社長であった山田勝次郎氏(故人)が、昭和四九年に設立した財団法人山田文庫があり、いま、一般に公開され、図書の貸出しも行なわれている。


高崎の都市戦略 最新記事

勝ち残る専門店

グラスメイツ
グラスメイツ
メガネ店の店員も買いに来るメガネ専門店
有限会社三洋堂
有限会社三洋堂
パソコン全盛時代に書道のおもしろさを伝える
株式会社清水増
株式会社清水増
見事に転身!繊維卸からお祭り専門店へ

すべての記事を見る