野球を通じて被災地と交流
(2012年8月3日)
城南球場で親善野球大会
8月3日に東日本大震災の被災地福島と東京都板橋区から少年野球チームを高崎に招き、高崎の少年野球チームとスポーツで交流する「親善野球大会」が城南球場で始まった。
この事業は、群馬ダイヤモンドペガサスとNPOぐんまが協力して被災地支援のために昨年立ち上げた「ペガサス絆プロジェクト」の一環。昨年は、夏に被災地と群馬の中学生による親善試合や秋のヤマダ杯駅伝大会へ福島の子どもたちを招くなど、スポーツを通じた復興支援を行っている。
震災により子どもたちの練習場所が失われたことに加え、福島県では、原発事故による放射性物質漏れの影響で、野外活動時間が限られ、子どもたちが伸び伸びととスポーツに打ち込むことが難しくなっている。チームのメンバーが、全国に避難して散ってしまって、苦労の中でチームづくりを行っている。
今回の親善試合では、3日、4日の2日間で10試合が行われる他、3日夕に牛伏ドリームセンターで夕食を兼ねた交流会が行われる。
開会式で絆プロジェクトの福島会長は「練習の成果を発揮してすばらしいプレーを見せてください。親睦を深め友達になり、仲良くなってください」とあいさつした。高崎市の木村副市長は「親善野球大会が高崎市で開かれることをうれしく思います。野球を通じて絆を深め、人々に元気を広めてください」と開催を祝った。
選手を代表して福島ハヤブサクラブの佐藤永留夢君は「同じ夢を持つ仲間たちと野球を楽しみ、思い出に残る大会にしたいと思います」と力強く選手宣誓した。
群馬のご当地アイドル「AKG」が応援に訪れ、歌やダンスで選手を激励し、楽しませた。福島、板橋のチームには、高崎市からお土産として高崎だるまが贈られた。
参加チームは、ハヤブサクラブ(福島)、上二インディアンズ(板橋)、グリーンファイターズ(板橋)、六郷ジュニアファイターズ(高崎)、下室田ファイターズ(高崎)、倉渕ファイターズ(高崎)。