「群馬の食」活性化を/食をGENKIにする会が勉強会
(2010年9月3日)
講師の京料理「わた亀」高見さん
食をGENKIにする会は、8月30日に第2回勉強会&美食会を開催した。今回は、京都から京料理『わた亀』の高見浩氏を招いての勉強会。高見氏は、京料理わた亀専務取締役で、5代目に当たる。厨房で自ら陣頭指揮を執る、現役料理人。京都魚菜鮓商組合青年会議所会長、京都料理芽生会理事など、数々の職務を兼ねている。
高崎同様、京都も経営状況も苦しい店が多く、飲食店数も減っているという。そんな状況から抜け出そうと試行錯誤しながら、前向きに取り組んでいることを語った。各組合のメンバーたちと、グループで日本食の講習のために海外を訪れたり、航空会社の機内食のメニューをプロデュースもしたり。すべて、日本食を広めるためだと語る。
「群馬は高原がある、水がきれいなど京都と共通点が多い」と高見氏。季節感を大事にする京料理は、歳時記に合わせて素材を選び、献立を立て、調理し、繊細に盛り付ける。「京都は食材に恵まれなかった。だから、食材を加工、保存するなど、調理技術は発達したのではないでしょうか。これから群馬も工夫をすれば群馬ならではの食文化が発展するはず」と参加者を激励した。
講義の後、(株)ぐるなびによる食のトレンドセミナー「地域で活躍する飲食店の特徴」、わた亀の料理人が、群馬の食材を使い腕を振るう「美食会~わた亀×美食材LOHAS」が行われ、参加者は有意義な時間を過ごした。
食をGENKIにする会は、高崎市の飲食店業者による飲食店活性化のための団体飲食店の横のつながりを大事にし、情報交換やサポートをしあうため、勉強会などを行っている。