原野化した「美州カントリー」跡地/保全管理を通年実施
(2010年8月24日)
高崎市は、倉渕町水沼に市が所有する「美州カントリークラブ」跡地が、開発中止から16年が経過し、木々や雑草が生い茂る原野となっていることや、周辺農地へのイノシシ被害が出ていることから、農地との境界に緩衝地帯を設けたり、防護柵を設置するなど地元農家と協働で対策を実施している。
21年度に引き続き、22年度も緊急雇用創出基金事業を活用し、緩衝地帯の除草、区域内の排水溝の巡視、不法投棄への対策などの保全管理を通年で実施する。
この土地は、面積104ヘクタールで、ゴルフ場が計画されていたが、平成6年に造成途中で会社が倒産し、放置されていた。その後、県外の業者が産廃処理場を建設する計画に住民が強く反対したことを受け、倉渕村が競売に参加し、平成14年に1億4400万円で落札した。しかし整備事業に着手することができず現在に至っている。
跡地内の民地については、おおむね買収が決まっており、高崎市では、将来的には自然公園として整備する計画を持っている。