金融機関への期待「安定的な資金供給」が1位/たかしん調査
(2010年8月9日)
高崎信用金庫は、取引先357社を対象に「中小企業が金融機関に期待すること」について調査した。
金融機関の融資姿勢については、「取引を継続し、安定的な資金供給」を望む企業が30・7%と最も多かった。次いで「決算書のみに頼らない目利き力に基づく融資」、27・3%、「担保に過度に依存しない融資」26・7%と、企業力や将来性に着目した融資が望まれている。
金融機関の渉外担当者の役割については、「領域を問わないさまざまな情報提供」が58・8%で圧倒的に多かった。「財務改善の提言をするコンサルタント」、「集金などの細かなサービス提供」が27・3%で2位回答となり、企業に密着したサービス提供が望まれていることもうかがえた。金融機関以外で、経営面の相談相手となっているのは、「公認会計士・税理士」が68・5%、同業者団体20・7%、商工会議所・商工会が17・6%となった。
インターネットバンキングの利用は、全体の43・8%で、半分以上の企業は「利用するメリットを感じない」と考えているようだ。利用している企業では、「窓口やATMに行かなくてもよい」「時間を気にせず取引できる」などをメリットとして上げている。
ゆうちょ銀行の預金限度額引き上げや中小企業・個人向けローンの開始が見込まれていることについては、「利用するつもりがない」企業が多勢を占めた。