高崎は群馬県最大の集客都市
(2010年8月5日)
群馬県は4日に平成21年度の観光客入り数を発表した。
21年度の観光客数は、群馬県全体で6025万人で、前年よりも272万人(▲4・3%)減少した。
県全体の観光消費額は、前年度よりも69億円(▲3.4%)減少し、1941億円となった。
県では減少の原因として、平成20年に開催された全国都市緑化ぐんまフェアの終了、伊勢崎市での花火大会の中止、長引く景気低迷、新型インフルエンザの流行等による出控え傾向が影響していると見ている。前橋市の前橋まつり、前橋花火大会、前橋初市まつりの算定方法を推計値から実測値へ変更したため、3イベントの合計で60万人減少したことも要因となっている。
高崎市の客入り数は619万5千人で前年よりも4万4千人(▲0・7%)減少したが、県内最多となった。これまで、前橋市が県内最多だったが、算定変更の影響も含め203万人(▲27%)減少し、549万7千人となった。
高崎市は、合併後の18年、19年は580万人台で推移したが、20年度に623万人となり、21年度も減少が小幅で600万人台を維持した。
高崎市を訪れた619万人のうち、214万人が県外から訪れ、そのうち4人に1人となる57万6千人が宿泊客となっている。日帰りと宿泊をあわせた県外からの集客数は、みなかみ町の287万人に次いで、県内で第2位となっている。
県内と県外を合わせた宿泊客数が多いは、草津町の176万8千人が第1位で、次いでみなかみ町113万5千人、渋川市の111万3千人で温泉地となっている。高崎市は68万2千人で、温泉地を除く都市部では県内最大の宿泊能力を持っている。
高崎市での観光消費推計額は198億7千万円で、草津町の356億9千万円、みなかみ町の209億6千万円に次いで第3位。
高崎市を訪れた観光客1人当たりの消費額は、日帰り客が2388円、宿泊客が9832円、平均で3207円となった。