下水道/事業区域を新たに9カ所指定へ

(2010年8月4日)

 高崎市は、下水道事業の認可区域として、新たに9カ所を指定する方針を示した。現行の下水道事業の認可期間の終了が、今年度末となっているため、現在の認可区域の更新にあわせて、区域の追加を新たに行う。また、今年度は利根川流域別下水道総合計画の見直しと時期が重なっているため、群馬県とも協議を行い、計画処理人口、計画汚水量、処理施設等の基本事項についても変更を行う。

 新たに指定が予定されているのは、高崎処理区では山名町=山名駅付近。県央処理区が箕郷町上芝・下芝=群バス団地、箕郷町生原=箕郷東小周辺、菅谷町=菅谷・高畑区画整理地内、棟高町=中央第2区画整理地内・桜山小付近、足門町=群馬支所周辺、上里見町=榛名高校南(烏川挟んで南側)、本郷町=旧高崎・榛名市町界付近、吉井町長根=国道254号線北側。

 おおむね向こう10年ほどで整備していく考え。

 榛名地区の本郷町、吉井町長根は用途区域外のため、新たに都市計画決定が必要となり、8月下旬から地元説明会を実施するなど手続きに入る。

 高崎市が整備を進めている高崎スマートIC周辺は、現在予定区域に入っていないが、スマートICの事業進捗にあわせて整備計画を整えていく。

 各地域の下水道網は、合併前に町で持っていた個々の計画を高崎市が引き継ぎ、地域ごとに幹線に接続するかたちで進められているが、今回、未整備区間を整備する手法として地域間をまたいだ下水道接続が検討された。具体的には、箕郷地域と群馬地域の接続、吉井町岩井・小暮地区と山名町との接続が検討された。箕郷・群馬の接続は、整備速度や効率性、経済性の面で、メリットが得られないことがわかった。吉井・山名の接続では、岩井・小暮地区を阿久津水処理センターで処理することも可能なことがわかった。

 農業集落排水事業では、各集落の処理施設の老朽化が進んでおり、公共下水道への接続要望も出ていることから、県との協議、調整をはかっていく。

 次期の事業期間は平成23年度から29年度の予定。

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