文化財保護課・若狭さんに濱田青陵賞
(2010年7月23日)
日本の考古学研究に業績のあった新進の研究者や団体に贈られる濱田青陵賞(はまだ・せいりょう)を、高崎市教育委員会文化財保護課係長の若狭徹さんが受賞した。
同賞は、日本考古学の先駆者で元京都大学総長の濱田耕作博士(号:青陵)の没後50年の1988年に、博士とゆかりが深い大阪府岸和田市と朝日新聞社が創設した文化賞。毎年、一人に贈られ、今回で23回目。
若狭さんは、古墳時代地域首長とその支配領域の形成過程に関する実証的研究が評価された。若狭さんは、かみつけの里博物館の設立に中心的に携わり、同館の運営や企画にも力を注いだ。古代東国の研究者としての識見も豊かで、広報高崎に「高崎千年物語」を執筆し、市民に古代史の魅力を伝えた。