群馬DP・カラバイヨ選手/オリックスに移籍
(2010年7月9日)
秦監督・カラバイヨ選手・オリックス村山球団本部長
群馬ダイヤモンドペガサスは、9日にフランシスコ・カラバイヨ選手のオリックス・バッファローズ移籍を発表した。ペガサスからのNPB移籍は初めて。
NPBと独立リーグの間で、ドラフト対象外選手(NPB自由契約選手・外国人選手)のシーズン中移籍の規定が今年6月14日に合意され、カラバイヨ選手はその第1号となる。
オリックスでの、背番号は91。支配下登録される予定。カラバイヨ選手は今月11日に群馬を離れる。
発表会見には、カラバイヨ選手、オリックスバッファローズの村山良雄常務取締役球団本部長、ペガサスの秦真司監督、糸井丈之会長、堀口芳明社長が出席した。
カラバイヨ選手は「新しいスタートラインに立てたことに感謝し、喜んでいる。ファンの皆さんにサポートしてもらい感謝している。群馬出身であることを誇りにオリックスに行きたい。群馬のファンに応援してもらえるよう努力したい。残りの試合はいいスイングをして結果を残し、昨年のホームラン記録を破ってNPBへ行きたい」と意欲を見せた。
オリックスの村山球団本部長は「オリックスの顔となる外国人選手を獲得し、育てたいと考えてきた。カラバイヨ選手は日本の野球にも馴染み、秦監督の指導で技術的にも精神的にも成長している。オリックスに同じ年齢の選手がおり、カラバイヨ選手とかつてはルームメイトだったそうだ。お互いに成長してくれるのではない。群馬の大事な選手をきちんと育て、報いることができると確信している。外国人選手には、一発の長打を期待している。カラバイヨ選手は成長途中にある中で高い能力を発揮している。ぜひともクリーンアップを打ってほしい。長期的な目で育てたいと考えている」と説明した。
秦監督は「チーム、ファンの気持ちとしてはさびしいが、NPBの夢へ一日も早く送り込んでやりたい。BCリーグ、群馬を代表する選手として成功してほしい。これからが勝負。応援している。NPBへの選手輩出は大きな目的の一つなので達成できて良かったが、さびしさもある」と心情を語った。
糸井会長は「重い決断だった。大きな節目だと思う。カラバイヨ選手の活躍を楽しみにしているオリックスの顔になるようエールをおくりたい。独立リーグとNPBが野球発展のためにお互いの役割を担う中で、一石を投じることに役立てばいい」と述べた。
今回の移籍で、ペガサスとオリックス、NPBとBCリーグの交流が深まることについても期待が高まった。村山球団本部長は「プロ野球の垣根を取り、地域振興のために選手の交流、指導者の交流を行い、野球の底辺を築くために力をあわせていこう。もっともっと情報交換、意見交換して野球のすばらしさを訴え、一人でも野球をする人が増え、世界に羽ばたく選手が出てくることを期待している。時間がかかるがこうしたことから始めなければならない」と胸の内を語っていった。
フランシス・カラバイヨ=1983年10月21日生まれ。ベネズエラ出身。身長187cm。体重105kg。外野手。右投げ右打ち。ヒューストン・アストロズ-ウォーセスターズ・トルネードス-高知ファイティングドッグス-群馬ダイヤモンドペガサス。