自転車で快適に走れる街づくりを
(2010年6月14日)
11日の高崎市議会定例会一般質問で、飯塚俊彦議員は、自転車が快適に走れる街づくりについて質問した。コンパクトシティを実現するため、自転車に関係するインフラ整備の現状についてただした。
有料駐輪場は、高崎駅など6駅に8カ所5812台。無料駐輪場は、倉賀野駅に2カ所、新町に4カ所などあわせて13カ所7333台が駐輪できる。
放置自転車は減少している。高崎駅周辺で撤去された自転車は、ピーク時の平成4年に比べ、3分の1の1008台。平成21年度は529台が持ち主に返却された。放置自転車の一部は再利用され、高崎経済大学の留学生に無償譲渡する、観光用のレンタサイクルなどに活用されている。
道路の整備では、幅が3メートル以上ある歩道は、歩行者用、自転車用の通行帯を色で区別するなどの工夫がすでに行われている。新設の道路では、歩行者・自転車が共存できるよう設計されているが、古くからある道路はなかなか整備が進んでいない。歩行者・自転車レーンが整備されている道路は、高崎市内の国道、県道、市道の総延長4427kmの3・6%にとどまっている。
サイクリングロードネットワークにも、県、市が取り組み整備が進められている。
飯塚議員は、答弁に対し、バスや鉄道などの公共交通とのアクセスが不完全なこと、市街地の自転車関係のインフラ整備が進んでいないこと、安全対策が十分でないことを指摘し、取り組みの推進を要望した。
高崎市は、「公共交通と自転車を組み合わせ、自動車交通に優る交通体系を研究したい」と意欲を示した。