野球もエコも大好きに/ペガサスがエコプロジェクト
(2010年6月8日)
エコポイントでホームゲームの入場券
群馬DCとも連動した展開めざす
群馬ダイヤモンドペガサスは、野球を通じた地域貢献をさらに広げていこうと、環境活動を軸にした運動に取り組む。推進母体となる組織としてペガサス・エコプロジェクト協議会を8日に立ち上げ、6月から事業を開始する。
群馬ダイヤモンドペガサスは、所属するBCリーグとともに地域貢献を球団経営に掲げ、市内中学校での朝の挨拶運動など青少年育成に取り組んできた。環境活動では、これまでも試合球場での資源回収を実施しているが、今シーズンから広範なエコ活動を展開する。活動を推進するため、球団では、昨年からの具体的な事業内容と組織づくりに取り組んできた。県内企業やNPOの支援、協力を得て、協議会の設立に至った。会長は、元群馬県企画部長で群馬テレビ副社長を務めた福島昇さん、副会長はNPOぐんま理事で県立女子大群馬学副センター長の熊倉浩靖さん、ペガサスの堀口芳明社長。 「野球大好き、群馬大好き、エコ大好き」をテーマに、再資源化やCO2削減を呼びかける。ペガサスファン、野球ファンを中心に輪を広げ、市民、県民に運動を広げていく。
群馬県がマイカー社会であることから、球場への来場に公共交通の利用を呼びかけ、CO2削減を図っていく。
そのため、球団では敷島球場、前橋市民球場、伊勢崎球場、藤岡市民球場での試合に、最寄りJR駅から球場まで無料シャトルバスを運行させる。公共交通、自転車での来場者には、球場入り口の球団テントで毎回1ポイントのエコポイントが発行され、ポイントカードが一杯になると、ホームゲームの入場券と交換できる。公共交通の利用者は2ポイント、自転車は5ポイントで入場券1枚と交換する。球場での資源物回収でも、資源物の種類と量に応じてエコポイントが付与される。また、野球に関係なく、環境に関する講演会や清掃活動に参加した人でも、自己申告でエコポイントが付与される。エコポイントの間口を広げ、野球観戦と環境活動を合わせて楽しんでもらう。
また、JR東日本が来年行う群馬ディスティネーションキャンペーン(DC)と連動し、球場で県内の環境スポットを紹介する。首都圏やBCリーグ球団が所在する北信越地域から少年野球チームの合宿を群馬に誘致し、野球交流と環境学習を盛り込んだ事業を実施する。本県出身の漫画家・あだち充さんの原画で人気のあるペガサスバスでも群馬DCのPRを行う。協議会では、このプロジェクトの目的に合致し、環境活動に顕著な功績のあった団体や個人にペガサス・エコ大賞を贈呈する。
協議会の福島会長は「プロジェクトがめざす『野球大好き、群馬大好き、エコ大好き』の県民運動を展開したい」と就任のあいさつを行った。
糸井丈之球団会長は「チームの成績が順調に推移する中で、球団にふさわしい地域貢献を模索してきた。200万県民にダイヤモンドペガサスを応援してもらえるきっかけにもなると思う。群馬にダイヤモンドペガサスがあってよかったと感じてもらえる球団になりたい」と話している。