若田浄水場で水道週間イベント

(2010年6月7日)

若田浄水場で水道週間イベント高崎の水を「きき水」

若田浄水場で水道週間イベント蛇口のパッキン交換を体験

若田浄水場で水道週間イベント剣崎浄水場見学会

 5日に若田浄水場で高崎市水道週間のイベントが行われた。

 高崎市の水道は、剣崎・若田浄水場の緩速ろ過によって生まれる水が全国に誇る大きな特徴。緩速ろ過は、厚い砂の層に20時間をかけてゆっくりと水を通して浄化し、機械による急速ろ過方式の10倍の時間をかけている。

 若田浄水場の緩速ろ過によって供給される高崎の水の「きき水」や施設見学会、水道のパッキン交換の体験、子どもたちを対象としたゲーム、福引きなど盛りだくさんの内容で、訪れた市民は、高崎市の水道事業について楽しく理解を深めた。

 明治43年(1910)に県内初、全国で20番目となる剣崎浄水場の完成100周年と、同浄水場が土木遺産として認定されたことを記念して特別見学会が行われた。剣崎浄水場は、普段は立ち入りできず、市民が歴史的な浄水技術を見学する貴重な機会となった。

 落差を利用した自然流下による給水と、砂とバクテリアの働きを利用した緩速ろ過は、高崎が誇る水道技術で、見学の市民は、メモを取りながら熱心に水道局職員の説明を受けていた。石積みによるすり鉢状の配水池の効果や自然石をくり抜いた導水管など100年前の技術が現役で活躍し、市民に水を供給していることに見学者は感動と驚きの様子で見入っていた。職員は、配水池の砂の交換など、多くの人手をかけて高崎の水を守っていることを説明していた。

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