清水投手がリーグ初のノーヒットノーラン達成/群馬DP
(2010年5月19日)
ノーヒットノーランを達成した清水投手
「夢を追いかけてほしい」と水島正江さん
群馬ダイヤモンドペガサスは、5月29日に城南球場で新潟アルビレックスと対戦し、7対0で勝利。ペガサスの清水貴之投手は完投し、BCリーグ初のノーヒットノーランを達成した。打者31人、投球数106球、奪三振4、四死球4。最後のバッターを三振にうち取ると、選手がマウンドに駆け寄り勝利と偉業をたたえた。
ペガサスは終盤までに5点をリード。8回裏に井野口祐介が2号2ランを放ち、7対0と試合を決めた。
秦監督は「野球をやれることの幸せが表れた。清水は開幕から調子が悪く、制球に苦しんできた。今日は、これが最後の先発になると思って試合に臨めとマウンドに送り出した。良いピッチングをしてくれた」と讃えた。
八木捕手は、この日が初マスクで「清水さんが要求したところに投げてくれた。6回くらいからノーヒットノーランがいけそうだと思った」と見事な女房役をつとめた。 清水投手は「9回はピリピリしていた。8回までは打たせてとろうと、カウントを悪くしなければ大丈夫だと思っていた。八木捕手とは一週間話し合ってきた。人生に一度あるかどうかのノーヒットノーランという記録を達成できたこと、そしてBCリーグの歴史にこの記録を残すことができたことを本当に嬉しく思う」と笑顔を見せた。
この日の試合では、BCリーグがAED普及に取り組む「ミキトAEDプロジェクト」のきっかけとなった故・水島樹人(みきと)君の母・正江さんと妹の奈摘さんが城南球場を訪れた。樹人君は、2006年7月に、野球の試合前に急性心不全で倒れ、帰らぬ人となった。正江さんは「樹人は本当に野球の好きな子だった。子ども達が好きなことを元気でがんばれることが何よりだと思う。今日は皆さんに会い、選手の活躍を見ようと高崎に来た。夢を追い続ける選手達を応援したい」とあいさつした。また、ゲームスポンサーの高崎ハムから高崎市野球連盟にAEDが寄贈された。