群馬清吟会が創流30周年/盛大に記念大会
(2010年5月10日)
参加者全員で吟詠して開会
詩吟の群馬清吟会(太田錦陽会長)が創流30周年を迎え、記念の吟詠大会が5月9日に高崎シティギャラリーコアホールで行われた。
同会は会員150人。清澄高雅の吟風を基調に、詩吟を楽しみながら学び交流している。吟詠大会も回を重ね、今回で60回目。初心者から師範まで、会員全員一人ひとりが登壇して日頃の練習の成果を披露。「東風清韻」をテーマに午前、午後あわせ全156題を演じた。高崎市内の各流派の代表が模範吟詠を演じるなど、盛大な集いとなった。
記念式典で、太田会長は「漢詩、和歌の心と清らかな韻、心の中にある風韻を大事にしたい。詩人の気持ちを大事にしたい。良い声、良い節は気持ちを込める乗り物のようなもの。一人ひとりの吟詠を楽しみ、その人の人柄も感じとってほしい。合併した地域の方も詩吟を楽しんでもらい、高崎の文化向上につなげていきたい」とあいさつ。
来賓の松浦市長は「詩歌に込められた深い心や味わい表現し、日頃の練習の成果を発揮してほしい」、高崎市議会の田中治男議長は「詩吟は日本の伝統文化を伝え健康にも資する。さらに研さんを重ね、会員相互の交流をはかってほしい」と祝辞を述べた。
清吟会と親しい山川天涯さんは「太田会長の気骨と温厚な精神が会に現れている。楽しく吟道に精進することが高崎市の芸術文化の振興に役立つと願っている」と話した。
30周年記念で、長寿会員が慶祝され、来場者から拍手で祝福された。最高齢は96歳で、かくしゃくたる吟詠を披露した。
詩吟は、漢詩や和歌の教養を深め、声を出すことにより健康増進やストレスの解消につながると愛好者が増えている。清吟会では、公民館など市内13カ所で週一回の練習を行っている。入会は随時。