遣米使節150周年で記念シンポ/小栗まつり
(2010年5月6日)
小栗上野介公
倉渕町の小栗上野介顕彰会は、高崎市と協力し、5月23日(日)に行われる今年の「小栗まつり」にあわせ、遣米使節150周年をテーマにした記念シンポジウムを開催する。
小栗上野介は、幕末の安政5年(1858)に、遣米使節の一員としてアメリカに行き、日米修好通商条約の批准などに大きな功績を果たした。また、帰国後はこの時のアメリカでの見聞から、横須賀に造船所を建設し、日本の近代化の礎を築いた。こうした小栗公の功績は、明治維新によって埋もれてしまっている。
シンポジウムでは、元NHKの鈴木健次さんによる基調講演と、小栗公の従者として渡米した熊本藩士・木村鉄太の研究をしている平田稔さん、歴史小説家の鳴海風(なるみ・ふう)さん、山本三郎さんを招く。日本の近代化に果たした遣米使節の役割や、サムライが見たアメリカ、世界について考えていく。
入場は無料で先着200人。
23日午後1時15分から東善寺境内で小栗公の墓前祭、午後2時から同じく東善寺で群馬マンドリン楽団による演奏会が行われる。入場無料。また境内では午前11時から午後3時まで、「昼市」を開催。海軍カレー、マス塩焼き、地酒など倉渕の物産を販売する。
問い合わせは小栗上野介顕彰会事務局・電話378・3111。