高崎市指定文化財に新たに4件を指定
(2010年5月4日)
柴田日記
高崎情報団地Ⅱ遺跡・ヒスイ(硬玉)製大珠
高崎情報団地Ⅱ遺跡・浅鉢形土器
五万石騒動・上小鳥村傘連判状
五万石騒動で使われた旗
高崎市は、4月20日付けで、高崎市指定文化財に新たに4件を指定した。
指定を受けたのは、柴田日記、高崎情報団地Ⅱ遺跡出土品、小島家五万石騒動関係文書、五万石騒動の旗で、いずれも重要文化財に指定されている。
柴田日記=和綴じ、全11冊。高崎市田町で書画骨董、文具、書籍、郵便等を商いにした柴田源作・量平親子二代により書き綴られた幕末から明治の日記。商人の日常のできごとにとどまらず、下仁田戦争、上野彰義隊の戦跡、建設直後の富岡製糸場など記されている。幕末の動乱期から近代国家に生まれ変わる過程を庶民の目を通して生々しく伝える貴重な資料。高崎市所有。
高崎情報団地Ⅱ遺跡出土品=ヒスイ(硬玉)製大珠1、浅鉢形土器2。ヒスイは大ぶりで形も整い、美しい緑色の優品。土器は良好な出土状態を保ち、通常は剥がれ落ちてしまう漆による彩色が良好に残っている。縄文時代の漆工芸史を考える上で貴重な資料。高崎市所有、観音塚考古資料館所蔵。
小島家五万石騒動関係文書=五万石騒動の大総代、小島文治郎の家に残された資料。17点の傘連判状を中心に、五万石騒動に関係した資料計53点。傘連判状は、五万石騒動の象徴として貴重。小島好二氏所有。
五万石騒動の旗=五万石騒動で使われた旗として伝えられる下小鳥村の旗。現存するものは他に確認されていない。傘連判状と同様、五万石騒動の象徴として貴重な資料。
今回の指定により、高崎市指定重要文化財は152件。史跡等を併せた高崎市指定文化財の総数は312件となった。