景気わずかに上昇・力無く不安材料も多い/たかしん調査

(2010年4月26日)

 高崎信用金庫は、平成22年1月~3月期の高崎地区景気動向をまとめた。同金庫では取引先349社を対象に四半期ごとに業況を調査している。

 1月~3月期は、3期連続の改善となったものの、その回復は弱く、依然として厳しさが続いている。

 前回調査(平成21年10月~12月期)の予想では、製造業、サービス業でやや低下、卸売業、小売業でほぼ横ばい、建設業で小幅低下となり、総体での景況感はわずかに低下を予想した。

 今期の実績は、製造業、卸売業、小売業でやや上昇、建設業で横ばいと前期予想を上回り、サービス業でやや低下と前期の予想通りとなった。総体での景況感はわずかに上昇となり、前期を上回る結果となった。

 「業績が良い」とする回答から「悪い」とする回答を差し引いた業況判断指数(DI)はマイナス48となり、前回調査(平成21年10月~12月期)のマイナス53から5ポイント上昇。製造業、卸売業、小売業で上昇したことから、全業種では二期連続の改善となったものの、その回復感はゆるやかなもんであり、依然として低い水準が続いている。デフレや厳しい雇用・所得環境などの不安材料も多く、本格的な景気回復には、まだ時間がかかりそうだ。

 4月~6月期の業況予想では、業況判断指数(DI)はマイナス50と、今期に比べ2ポイント低下し、ほぼ横ばいを予想する結果となった。

景気わずかに上昇・力無く不安材料も多い/たかしん調査

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