市町村総生産で県内第一位続く/19年度市町村民経済計算
(2010年4月16日)
群馬県は、平成19年度の市町村民経済計算の概要をこのほど示した。この指標は、生産と報酬・所得から県内経済をとらえたもの。市町村区分は、平成20年3月末現在。
平成19年度の県内総生産は名目で7兆5404億円となり、名目経済成長率は▲0・3%で2年ぶりに減少に転じた。一方、価格変動を取り除いた実質経済成長率は1・0%増で、6年連続の増加となった。
市町村別の総生産では、12市町村で前年度を上回り、26市町村で前年度を下回った。高崎市の総生産額は1兆2422億円(前年度比▲1・5%)で県内最高額を続けている。
1人当たり市町村民所得では、安中市416万9千円(前年度比1・1%増)、明和村379万4千円(▲34・5%)、太田市359万2千円(2・1%増)、大泉町357万4千円(3・2%増)、前橋市352万8千円(1・2%増)、高崎市342万6千円(1・4%増)。県全体は327万1千円(1・1%増)。1人当たり市町村民所得は、個人の所得水準ではなく、企業の利潤なども含む。
広域市町村圏別市町村内総生産では、4広域圏で増加し、6広域圏で減少した。増加率が大きかったのは前橋(2・4%増)、東毛(1・7%増)、渋川地区(1・3%増)
産業別では、第1次産業は全ての広域圏で減少した。第2次産業は、全ての広域圏で鉱業、建設業が減少し、第2次産業の8割以上を占める製造業が5広域圏で増加した。
第3次産業は、全ての広域市町村圏で不動産業、サービス業が増加した。金融・保険業は全ての広域圏で減少した。