高崎出身の画家・志村立美「美人画」展/高崎スズラン
(2010年4月15日)
4月21日(水)から4月27日(火)まで、高崎スズラン地下1F美術工芸サロンで「志村立美の世界~美人画の粋~」が開催される。
志村立美は本名仙太郎、高崎市で幼少期・青年期を過ごし、父の仕事の関係で横浜に移り住んだ。神奈川県高等工業学校図案科を中退し、大正13年山川秀峰に入門、美人画を修めた。その後、「主婦の友」「婦女会」などの雑誌口絵や「丹下左膳」の挿絵でその名を馳せた。
挿絵画家として確固たる立場を築いたのちの57歳には本格的な日本画製作へと活動を移行した。モデルは日本人の女性だけでなく、バリの女性を描くことも多かった。晩年は美人画を専門とし、商業的な挿絵等は一切ことわるほどの熱の入れ様だった。
晩年の美人画は非常に評価が高いが点数が少なく貴重なものとなっている。今回はその希少な美人画の作品を展示する。彼の描く、独特の切れ長の目、白い肌、品と艶やかさを味わってほしい。
同時に、晩年の美人画をCG技法で版画化したジクレー版画作品の展示即売会を行う予定。開館時間は午前10時から午後7時。最終日は午後3時閉場。問い合わせは同店電話326・1111