キャップリサイクルでワクチンを贈ろう
(2010年4月8日)
子ども達の代表が集めたキャップを群成舎に手渡した
高崎市国際交流協会ジュニアインターナショナルクラブの子ども達が、疾病に苦しむ子ども達にワクチンを贈ろうと、ペットボトルのキャップ1万3680個を集め、3月31日に市内の環境企業、群成舎に届けた。同社を通じてNPO「世界の子ども達にワクチンを委員会」に約30人分のワクチン代が送金される。
ジュニアインターナショナルは、市内の小中学生が60人が国際交流活動に取り組む。21年度の環境活動の中で、キャップを集めて世界の子ども達にワクチンを贈ろうと、子ども達の中から発意があった。メンバーの子ども達は回収ボックスを手作りし、同協会のイベントや「地球市民の日」にキャップの回収を呼びかけた。また日常生活の中で集めるなど、熱心に取り組んできた。
子ども達代表としてジュニアインターナショナルの会長・新井千尋さん、副会長・飯島萌子さんが、群成舎の芝崎勝治社長に届けた。新井さんと飯島さんは「みんなで活動しようと思った。持って来る時はいつも少しずつだった。集まったキャップ全てを見たのは今日が初めて。いつの間にか本当にたくさん集まっていた」と笑顔を輝かせた。芝崎社長は、キャップをリサイクルする工程などをわかりやすく説明しながら「みんなの力が集まれば大きな力になる。こうした活動の輪を広げてほしい」と子ども達を讃えた。
国際交流協会は「21年度は、子ども達の考えを実現することを目的に、自主的に活動してもらった。協会としてもキャップの回収は、これからも継続してほしい」と話している。回収キャップによるワクチンがどの国で役立てられたか、NPOから子ども達に通知が届くという。