赤字続きの経営健全化を/牛伏ドリームセンター
(2010年4月5日)
高崎市は、吉井町の牛伏ドリームセンターで厳しい経営状況が続いていることから、今後の施設運営について昨秋より庁内組織で検討し、健全運営をめざす。
同センターは、平成5年8月に地域還元施設として建設された。3階建てで、宿泊室23室、浴場・露天風呂、研修室、県内でも数少ない屋内ゲートボール場2面などを有する。宿泊料金は市民一般6300円、休憩料金は市民一般400円など。合併により、高崎市が旧吉井町から引き継いで運営している。
宿泊者数は平成20年度で8304人で、吉井町民2930人、町民以外5374人。休憩者数は、3万6821人で、町民31803人、町民以外5018人。
宿泊者の最多はオープン翌年の平成6年度で1万7750人。20年度はピーク時の半分となった。休憩者数は20年度が最も多く、増加傾向にある。最も少なかったのが平成12年度の2万1473人。近年は3万人前後で推移している。
牛伏ドリームセンターは公営企業にあたり、特別会計により事業運営されているが、赤字経営が続き、不足額を一般財源から補っている。16年度から20年度までの5年間で1億4千万円を補てんした。
22年度予算では、宿泊費・休憩費収入は前年を430万円下回る5687万円を計画。食堂などの売上4197万円を加えた総収入は9884万円で、前年度比▲18%減を見込んだ。施設運営経費は1億2332万円で、前年度よりも579万円増加。収入と経費の不足分の2447万円は、一般財源で補っている。
高崎市では、市民の保養・健康増進、観光、吉井クリーンセンターの還元施設であることなどを考慮しながら、今後の方向を検討。また利用者増のためのPRに取り組む。