「21世紀の高崎を築く」市長決意/110周年記念式典

(2010年4月1日)

「21世紀の高崎を築く」市長決意/110周年記念式典記念式典

「21世紀の高崎を築く」市長決意/110周年記念式典式典に参加した子ども達を中心にフィナーレ

 高崎市制110周年記念式典が1日に群馬音楽センターで行われた。「ステップ!次の未来へ」をテーマに、市内の子ども達による伝統芸能、高崎大田楽が式典を彩った。2月に制定された「たかさきこども憲章」の発表と、市制100周年で募集した「10年後の自分に送る手紙」2万通の配達式が行われ、110周年記念事業の皮切りとなった。式典には、本市選出の国会議員・県会議員、県知事、県内市町村長らが出席した。

 松浦市長は式辞で「高崎市は西暦1900年、明治33年4月1日に近代都市としての歩みをスタートさせた。当時の人口は3万2467人、面積は4・87K㎡。以来、市域の拡大をはかりながら着実に成長と発展を続け、3度にわたる平成の大合併を経て人口37万5千人、面積460k㎡の群馬県最大の都市になった。来年の4月1日には中核市へと移行する。私が今日、最も伝えたいことは高崎の歴史を知り、高崎を愛し、高崎の未来を考えることの大切さだ。高崎のまちは時代とともに常に進化を続けてきた。高崎の躍動感あふれる歴史は、高い志を持った多くの人材を輩出し、先人達の精神は今に継承されている。その歴史と精神は新たな息吹を生み出している。過去から現在、未来へと継承されていく上州高崎人の精神こそが高崎の都市力だと思う。私は先人の遺業と歴史的蓄積をしっかりと受け継ぎ、次の時代の高崎づくりに邁進していく。21世紀の高崎を築くことが私の使命。2010年は次の未来へと大きく飛躍するためのステップの年であり高崎の新たな都市創造の出発点」と内村鑑三や矢島八郎初代市長の例を引きながら、市政への決意を語った。

 高崎市議会の田中治男議長は「地域固有の歴史、文化、産業など個性豊かな特性を生かし、互いに融合した一つのまちを築きながら新たな歴史を作っていかなければならない。市議会も決意を新たにし、議会と行政が一丸となり市勢発展のため全力で取り組みたい」とあいさつした。

 来賓の福田康夫元総理は「高崎は大きな変化を遂げた。戦前の45年は、先人が一生懸命に高崎市のかたちを作った。戦後の65年はめざましい発展を遂げた。高崎は進取の精神に富んでいる。文化を発展させ、経済でも卸商社団地を全国で初めて高崎が作った。交通の要衝として更に整備が進めば、この地域の中心的なまちになると、私は期待している。より良い生活のための環境整備のため、市民一人ひとりが高崎市のまちづくりに参加する強い気持ちを持っていただきたい。10年前、100周年記念式典がここで行われ、当時、小渕総理が官邸から離れられず、私が替わりに祝辞を申し上げた。その日の夜、小渕総理が倒れられ帰らぬ人になった。100周年は決して忘れられない日だ。そして今日は皆さんの笑顔が忘れられない日となった」と祝辞を述べた。

 大沢正明知事は「高崎市は北関東随一の商業都市として栄え、市民主体のまちづくりを進めてきた。地方分権時代を迎え市町村への期待は高まっている。県は市町村との対話と協調で未来に向かって地域社会が羽ばたけるよう施策を展開し、県民の負託にこたえたい」、原富夫県議会議長は「新たな行政課題、多様化する住民ニーズにこたえるため、地方自治体の果たすべき役割、責任は大きくなっている。高崎市は交流拠点都市として本県を代表するにふさわしい都市となった。今後も高崎市の理念を積極的に展開され、地域の特色を生かした魅力ある都市として、北関東信越を代表する拠点都市として飛躍発展すうことを期待している」と祝った。

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