高崎総合医療センターが完成/フルオープン式典

(2010年3月29日)

高崎総合医療センターが完成/フルオープン式典竣成式でくす玉割

高崎総合医療センターが完成/フルオープン式典農大二高吹奏楽部の演奏

 独立行政法人国立病院機構高崎総合医療センターの竣成式が27日に行われた。高崎市との連携で、新病棟の整備が進められ、平成21年10月に名称を高崎病院から高崎総合医療センターにあらためて診療が開始された。

 このほど、外構工事や旧病棟の解体など全ての工事が完了し、竣成式を迎えた。

 式典で金澤紀雄病院長は「平成21年8月に新病院が竣工して10月1日より、高崎市が設立した高崎市メディカルサポートセンターを併設し、高崎総合医療センターに改称してスタートした。当センターは群馬県西部医療圏の中核病院の役割を担い、地域支援病院、がん診療拠点病院として、機能を充実強化していく。平成22年度より、西毛地域医療再生計画に参画することになり、リアルタイムの救急医療情報システムの整備と連携、放射線治療の連携と専門スタッフの育成に関わっていく。がんの終末的医療においても、しっかりと役割を果たしていきたい。安全で良質な医療を提供し、患者さん、地域の皆様に信頼される病院をめざしていく」とあいさつした。

 国立病院機構本部の湖島知高理事は「10月から新棟が稼働し順調な滑り出しで患者からも好評と聞いている。高崎市は、本院の医療機能の充実強化のため、病棟整備や医療機器についても財政支援をいただいた。免震構造を採用し大地震時にも病院機能を維持することができ、災害時の安全にも寄与できるものと確信している。救命救急、小児医療、周産期医療において高崎市のみならず、西毛地域を広くカバーする総合診療病院としての役割が期待される。高崎城趾地域には、高崎市医療保健センターの建設が進み、医療保健施設が集積するエリア。本院は総合的な役割を担っていくことを考慮し、名称変更を行った。名実ともに総合医療センターとして大きく発展するものと期待している。高崎、西毛地域の健康を守る砦としての役割を果たせるよう最大限の努力をしたい」と述べた。

 松浦市長は「平成19年6月に着工された高崎総合医療センターの新病院建設が2年9カ月の期間を経て、全て無事に完成した。高崎市民の期待に応え、厳しい医療情勢の中で医師の増員や救命救急医療、小児周産期医療を中心とした医療体制の強化が実現した。信頼できる身近な総合病院、地域の中核病院として医療を牽引し、フルオープンにより更なる医療機能の充実強化が図られたことは、安心安全を市政の最重点に掲げる高崎市として心強い。来年4月には本市が建設を進めている医療保健センターもオープンする。両施設が連携することで、適切で高度な保健医療環境が整う」と期待した。

 大沢知事(副知事代理)は「機能を一層強化され、西毛地域の中核医療機関として役割を担っていただけると確信している」、高崎市議会の田中治男議長は「多くの市民が完成を待ち望んでいた。西毛地域の基幹病院として地域医療に貢献されることを期待している」と祝辞を寄せた。

 高崎市医師会の釜萢敏会長は「高崎を愛し、高崎の医療が良くなることを願う全ての人々の力で本日を迎えた。この地域の中核病院として大きな役割を担っている。多くの若い医師が当センターで臨床研修を受けたいと考えており、地域医療を担う人材を育成することは心強い。診療所、病院がそれぞれの役割を自覚し、役割分担することで地域医療が前進することを願っている」と完成の喜びを語った。

 新病院は病床数451床地下1階、地上7階、延べ床面積3万3500㎡の規模となっている。

 完成を祝うアトラクションで、東京農大二高吹奏楽部による演奏が行われた。市民や入院患者も同校の演奏を楽しみに訪れ、大きな拍手をおくっていた。

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