最優秀賞に大島さん・佐藤さん/うたイストオーディション
(2010年3月27日)
最優秀賞:大島祐人さん
最優秀賞:佐藤あらたさん
若い才能を発掘し、高崎からアーティストを輩出することを目的とした「うたイスト」オーディションが27日に高崎駅西口のラジオ高崎サテライトスタジオ前の特設会場で行われた。主催は高崎アートインキュベーション推進会議。ボーカリスト、シンガーソングライターを対象にオーディションは今年で3回目。優秀者には、ミュージシャンのデビューチャンスが与えられる。
審査員は、高崎出身の作曲家・音楽プロデューサー吉田ゐさおさんと多胡邦夫さん、ヤマハの工藤武彦さん。
100人を越える応募者からテープ審査に合格した45人が、この日の正午からの予選に出場。決勝審査に進む11人が選ばれた。午後4時からの決勝審査は、ラジオ高崎で生放送された。
決勝審査では、11人が持ち歌を熱唱し来場者から大きな拍手を受けた。みな歌唱力、表現力が優れ、審査は接戦となった。また出場者一人ひとりに審査員からアドバイスがあり、それぞれの個性が評価された。審査の結果、優秀賞が選ばれ、最優秀賞を大島祐人さん(富岡市)と佐藤あらたさん(高崎市)が受賞した。
審査結果について、工藤さんは「みなさんの個性が発揮できたのでないか。これからも感性を磨いてほしい」、多胡さんは「生きているヒリヒリした自分の感情が歌に出てくるのが本当の歌。かっこつけて、ただの上手な歌では感動しない」、吉田さんは「みな個性が違い比べられなかった。客席と同じ気持ちで聞いて、素直に心に届いた人を賞に選んだ」と講評した。最優秀賞の大島さんについては「声が伝わってきて、力を発揮した。熱い歌でも暑苦しくない」、佐藤さんは「心が素直に綴られ、雰囲気も独特の存在感がある。釘付けになった」と評価した。
出場者は「緊張したがたくさんの人の前で歌えてよかった。ほっとした」、「プロの人に聞いてもらえる機会は無いので良い経験になった」とステージ後の感想を語った。
最優秀賞を受賞した大島さんは「信じられない。歌手になるのが夢。自分の歌で感動してもらえるようになりたい」、佐藤さんは「受賞できてうれしい。ありがとうございました」と話していた。
高崎アートインキュベーション推進会議は、芸術、文化を通じて高崎の都市基盤整備をはかり、音楽や映像分野での産業創出を目的に、今回のようなオーディションなどの事業を実施している。
受賞者は次の通り。敬称略。
【最優秀賞】
大島祐人さん(富岡市)・佐藤あらた(高崎市)
【優秀賞】
金子瑛(東京都)・近藤映子(前橋市)・中里沙也加(高崎市)