櫻井夫妻と「高崎史志の会」に文化財保護賞
(2010年3月25日)
市教委を通じ『ちょんまげ時代の高崎』を小中学校に寄贈。高崎史志の会と中島教育長(平成21年9月)
平成21年度高崎市文化財保護賞に倉賀野町の櫻井茂・千代夫妻と高崎史志の会(遠藤潤会長)が選ばれた。
櫻井夫妻は、根小屋城跡の草刈り・清掃のボランティアを30年以上にわたって継続し、文化財の保護・普及に貢献された。
櫻井茂さんは、『高崎の散歩道第1集(昭和49年刊)』を読み、根小屋城跡を訪れたところ、草木が生い茂って歩きにくかったため、散策者のために草刈りを思い立った。昭和50年頃から休暇を利用して草刈り・清掃のボランティアを始め、現在も継続している。5年ほど前から妻の千代さんも参加し、夫婦で活動している。
高崎史志の会は、会員の堤克政さんの著書『ちょんまげ時代の高崎』を市内小中学校寄贈するなど、講演会や歴史探訪などの活動を通じ、市民に高崎市の歴史や文化財を啓蒙している。
史志の会は、平成17年7月に発足し、40人を越える会員が活動している。2カ月に一度の勉強会で高崎の文化や歴史を学び、高崎市とゆかりの深い場所への研修旅行を実施している。これまで高崎初代城主井伊直政が移った彦根、高崎藩飛び地の銚子、高崎の友好都市・金沢市などを訪問した。
また、市民参加のまち歩きの案内人や講演会の講師をつとめるなど、高崎市の歴史を多くの市民に紹介し、楽しませている。『ちょんまげ時代の高崎』は、ラジオ高崎で堤さんをゲストにした番組が放送されたのをきっかけに、高崎市民新聞で同名の連載が始まり、4年間の原稿に加筆収録したもの。
授賞式は3月29日に高崎市役所で行われる。