全国最高水準の在宅福祉/高齢者へのおむつ無料給付
(2010年3月8日)
高崎市が実施している在宅福祉サービス「おむつ給付等サービス事業」が全国的にも最高水準であると、8日の高崎市議会保健福祉常任委員会で報告、評価された。
おむつ給付等サービス事業は、65歳以上の高齢者で寝たきりや認知症等によって、おむつでの排泄を必要とする人が対象。要件は65歳以上の要介護認定者または認定は受けていないが身体状況が相当する人、肢体不自由1級または2級程度の身体障害者、療育手帳A級程度の知的障害者。
委託業者が月2回程度家庭を訪問して、おむつを配達する。一日当たり7組まで無料。高崎市の特徴は、無料で支給される枚数の多さに加え、おむつの種類や配達枚数、組み合わせを選べること。布・尿取りパット・フラット・テープ止め紙おむつ・パンツ型紙おむつと種類が多い。利用者の状況に応じて選択できる。
利用者数は1860人で、市民から好評のため年々増加している。市では快適かつ適正に利用してもらうため、初めて利用する人や大量利用者に使い方講習を実施している。配達業者は、利用者宅の在庫数などを確認しながらロスを減らしている。
使い方講習で、おむつの当て方などを知ってもらうと「本人にも気持ちよくて無駄もない」と市民に好評だと言う。講習の成果で、一人当たりの経費も約8100円から7800円に節減していると言う。